2022年夏の特別集会②「その名はイエス・キリスト」

8月20日(土)、21日(日)に日本キリスト教団鹿児島加治屋町教会の牧師をされている松本 敏之先生をお招きし、特別集会を行いました。

8月21日(日)のテーマは「その名はイエス・キリスト」。
「その名はイエス・キリスト」も松本先生がブラジルで出会った讃美歌のタイトルです。

当日は、ブラジル語で歌われている「その名はイエス・キリスト」をCDで流し、まずは松本先生が音の数などを考慮せず(歌詞としてではなく)訳された歌詞を味わいました。歌詞の1ばんでは、貧しい人たちを無視して教会に向かうクリスチャンの姿も描かれていて、当時のブラジルの様子がしのばれる、なかなかに刺激的な歌詞です。

松本先生からはブラジル宣教師時代に出会った出来事を通し、この讃美歌が生まれた背景を伺いました。YouTubeで公開していますので、ぜひ、ご覧ください!>>2022年8月21日夏の特別集会「その名はイエス・キリスト」

ここでは、ぜひ松本先生が訳された2つの日本語訳を紹介させてください。ひとつは「歌うことを前提としていない歌詞」、そしてもうひとつは「歌うために言葉をそぎ落としながらも、直訳の世界観を失っていない歌詞」です。(掲載については、松本先生が快く許可してくださいました。ありがとうございます。)

1.その名はイエス・キリスト
飢えに苦しみ、飢えのために叫んでいる
私たちは彼を見ながら通り過ぎる
時には教会に向かって
その名はイエス・キリスト
家も無く、歩道脇で眠っている
私たちは彼を見ながら通り過ぎる
酔っぱらって寝ているんだと言いながら
(おりかえし)
私たちの間にいるのに、私たちにわからない
気づかずに、私たちは彼を軽蔑している
1.その名はイエス・キリスト
飢えのため叫んでいる
私たちはその前を 足早に通り過ぎる
その名はイエス・キリスト
道端で眠っている
私たちはかたわらを 教会へと急ぎ行く
(おりかえし)
私たちのすぐそばに おられるのに気づかない
私たちのただ中に おられるのにわからない
2.その名はイエス・キリスト
字が読めず、物乞いをし、職も無い
私たちは彼を見ながら言う「ばかなやつだ
物乞いなどせずに働けばいいのに」
その名はイエス・キリスト
社会や教会から追い払われる
私たちは彼を力ある王としたのに
彼は貧しい人として生きるから
2.その名はイエス・キリスト
家もあく 仕事もない
私たちはあざ笑う 「ばかなやつ、働けよ」と
その名はイエス・キリスト
力の王であるより
貧しさに身をおかれて 人からしりぞけられる
3.その名はイエス・キリスト
病気で、牢屋の檻の向こうに住んでいて
私たちはほとんど彼を見ることはなく
追いやられた人であることを知っている
その名はイエス・キリスト
愛と正義の世界に渇いて歩いている
しかし彼が平和を唱えるや否や
「秩序」は彼を争う人にしてしまう
3.その名はイエス・キリスト
平和と愛を求めて
正義を説き始めると 捕らえられ、黙らされる
その名はイエス・キリスト
牢屋の中に入れられ
しいたげられる姿は 私たちには見えない
4.その名はイエス・キリスト
売春宿に住んでいるとののしられている
多くの人は彼に手を差し出すことを恐れ
彼を町から追放する
その名はイエス・キリスト
この世界に住み、住みたいと願う真の人
彼にはもはや隔ての壁は存在しない
ただ私たちすべてを兄弟にしたい
(記)会計担当 U.N

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