大古本市について、先週の続き。
そして6月11日、12日と大古本市開催。次々に訪れる人々。初めてお見受けする方も少なくない。みんな本が好きな、仲間たち。
所狭しと並んだ古本入りの段ボール箱をひとつひとつ覗き込みながら、思い思いに本を取り出したり、開いたり。ほしい本が具体的に定まっているなら古本市などには来ず、ネットで注文すればいい。
みんな、どんな本に自分の心が動くかを楽しみにおいでになったはず。それがどんな本なのかはその場に身体を運んで、実際に出会わなければわからない。
その具体的な臨場性の、ワクワクドキドキこそが古本市の醍醐味。そしてそれはコロナ禍で失われがちな人間の楽しみ。ザッツ、エンターテインメント。
最終的に集まった本は4159冊。古本を提供してくださった方々は46名。
提供された本は基本的に全てそのまま並べた。それなのに。並んだ本たちを眺めると、不思議にそこには全体としてひとつのカラーが浮かび上がる。本を提供してくださったのが皆さん、この教会の事を心に留め、応援しようと思ってくださった方々であることと、それは無関係ではないだろうと思う。
いい本が多いですね、と言って下さる方が何人もおられた。おひとりおひとりが、あの教会を応援するなら、その古本市に出すならこんな本なら良いのではないか、と自分の本棚から選び出してくださった本たち。並んだ本が全体的に醸し出すやさしい雰囲気に、すでにこのつながりや広がり、そしてこの教会らしさが表れていたのかもしれない。
ライブサウンドインスタレーションは予告通り、会期中ずっと同時開催。初日7時間、2日目4時間。
音が密にならないように。空間を埋めて支配することのないように。方向性や流れを形作ることのないように。時間の経過を意識させないように。少しずつ変化するように。意味性を持たせないように。
そんなことを念頭に置きながら、様々な音を大古本市の空間に静かに置き続ける。それがとても気持ちよく、本との対話をゆっくり楽しむことができた、という何人もの方が言って下さって、嬉しかった。
ご自分で焙煎したコーヒーをこの大古本市のために提供してくださった方が2名。わざわざ東京から。訪れた皆さんそれぞれに疲れたら座ってコーヒーを飲んで。そのいい香りもまた、大古本市の空間をやさしく包んで。
今回、本には値段をつけず、1冊50円以上は好きに値段を決めて献金してください、とお願いした。みんな楽しそうだった。準備段階で値付けをしなくていいのもよかった。
手伝ってくださった方々は前日まで計14名、当日13名。教会員もそうでない方も、本当にありがとうございました。助かりました。
残った本は恐らく三千数百冊。段ボール箱に入れたまま、ふたをせず、そのまま重ねて古本屋さんへ。結果的に、さらに1151冊が売れた!
初の大古本市、かくして終了!大成功!ああ、楽しかった。
またやりますか?定例化?
今度はどうします?みんなで考えましょう。
ありがとうございました!
(記)会計担当 U.N(2022年6月19日の週報より転載)
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