2022年5月第2週の一言

タンゴの節句・復活!①

2002年から毎春欠かさず開催してきたトリオ・ロス・ファンダンゴスとダンサー、ケンジ&リリアナの「タンゴの節句」は2020年の春に「コロナ」が始まって以来、中断が続いていた。今年もメンバーそれぞれにタンゴの節句のないゴールデンウィークを過ごすことになっていた。3月下旬にケンジさんから1本の電話がかかるまでは。

「5月の3日から5日にかけて小倉に遊びに行くことにしたから。」
小倉駅前の居酒屋白頭山で飲みたいから、GWにはほかに特に予定もないから、リリアナさんと一緒に、そして東京の仲間たちも連れて遊びに行くから、よろしく。そう言うのだ。
さらには
「マーシー&マギも一緒ん行くことになったから」
などと言う。彼らも、トリオ・ロス・ファンダンゴスとは大の仲良しの素敵なダンサーたち。タンゴの節句もないのにいきなり2組のダンサーが手弁当で遊びに来る、という。さあどうする。それが始まりだった。

いくら何でも本当に小倉観光だけさせて帰すわけにはいかない。何とかしなければ。準備期間は2か月もない。コロナ感染拡大も収まっていない。小さな手作りのライブコンサートを企画することにした。
思いついたのは門司港の黒田征太郎さんの新しいアトリエの2階ホール、そして旦過市場の大學堂。不思議にトントン拍子で前者が5月4日、後者が5月5日と決まった。

門司港では「タンゴの節句ミニ」と銘打って。
30名限定。告知はメンバーからの直接の声掛けとネットだけ。予約のみ受け付け。

当日、リハーサルの時、我々の演奏でケンジ&リリアナが踊り始めた途端、涙が止まらなくなった。3年ぶりの共演。出会ってからこんなに長い間、一緒にやらなかった期間が空いたことはなかった。この経験から遠ざけられていたのだということが改めて胸に迫る。大切なものが取り戻されているのを感じる喜び。

初参加のマーシー&マギは、新しいダンスを我々の曲に合わせて作って臨んでくれた。とってもすてきだった。ラジオパーソナリティもしているマーシーさんはいつものケンジさんのトークコーナーを代わりに担当。お客さん大喜び。
さらには自分の番組のオープニングのタイトルコールから、お客さんの拍手、オープニングテーマ曲の生演奏の傍での録音というオマケ付き。今日の昼(5月8日)12時からそれが「コマラジ」で流れる予定。

リリアナさんによる歌の訳詞の朗読もすばらしかった。そしえその直後その曲で踊る。タンゴの詞と演奏とダンスが行き交う特別なひととき。

五來序くださった30名余りのお客さんはとにかく大喜び。溢れる笑顔、揺れる身体、湧き上がる拍手喝采。ほんとうに幸せなひとときだった。

最後の方では気が付くと、アトリエの主、黒田征太郎さんも客席の後ろで立ってニコニコしながらショウを見守ってくださっていた。終演後、
「タンゴ、面白かった!今度はぼくが絵を描きます!」
とうれしい宣言。

そんなわけで、タンゴの節句公演はたった1日のミニ版だったけれど、復活。ほんとうにありがたいことだった。

しかしこの時、翌日の旦過市場で想像をはるかに超える出来事は待っているとは、まだ誰も知らなかった。そのお話はまた来週。つづく。

(記)会計担当 U.N(2022年5月8日の週報より転載)


2 Replies to “2022年5月第2週の一言”

  1. くわつかさとこ

    黒田征太郎さんのアトリエでのタンゴ、素晴らしかったです。
    声をかけて下さってありがとうごさいました。
    ケンジさんリリアナさん素晴らしいし、若いお二人も楽しかったです。
    天井からの水滴も思い出になりました。ふふふ。

    • minamikokura1119

      コメント承認が遅くなってしまい、すみません。
      アトリエでのタンゴにおいでくださっていたんですね!ありがとうございます!
      残念ながら私(会計担当U.N)は今回、行けず、行かれた方々のお話や牧師の「今週の一言」から会場の全員が全身でタンゴを楽しまれたことが伝わってきて、羨ましさを覚えています^^

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