■聖書:ルカによる福音書22章31ー32節
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■説教要約(2024/6/30週報より転載)
今日6月23日は、沖縄地上戦で1945年に日本軍による組織的戦闘が終わった日、沖縄慰霊の日。
明後日は、今沖縄南西諸島で急速に進められている軍事基地化の動きについて、 内原 英聡さん(うちはら ひでとしさん/石垣市議会議員)からお話を聴くオンライン平和学習会があります。ぜひご参加ください。
イエスは未来を見ています。弟子たち、そしてペテロの未来です。
誰が弟子たちの中で一番えらいか、という議論に没頭し、間もなく逮捕されるイエスを見捨てて逃げ去る弟子たちです。
イエスに予告された通り、徹底的にイエスとの関係を否定し、鶏の声で我に返り、夜明け前の夜の闇の中に身を投じてただ激しく泣くことになるペテロです。彼は自分のことがほとほと嫌になったのです。
そんな時、未来がやってくる。そうイエスは言うのです。
弟子たちはサタンによってふるいにかけられる、とイエスは言います。
それは、絶望的な状況の中に置かれ、それでも生きるのかどうかを問わ れる時が来る、ということです。
イエスはそんな時が弟子たちにやって来ることを見ています。イエスはそんな中でペテロの信仰がなくならないように祈った、と言います。
それは単なるキリスト教信仰のことではないでしょう。
それは生き延びることができるように、神とのつながりを見失わないように、希望を棄てないように、ということであったはずです。
わたしたちは、いつもイエスのこの祈りの中に置かれています。
イエス自身が未来です。間もなくイエスは十字架につけられて殺されます。イエスご自身が絶望のただ中に置かれるのです。
しかし、イエスはさらに未来を見ています。 ペテロが立ち直る未来です。その時には、兄弟たちを励ます使命がある、とイエスはペテロに語ります。
絶望の淵を知った者にしか担えない使命、それは絶望の淵に立つ者への心からの共感と理解です。 それが苦しむ者の生き延びる力になるのです。ペテロに与えられた使命は、とことん自分に絶望し、暗闇で泣く者と共に歩んでいくこと。イエスはその使命を負う未来を、ペテロのうちに見ています。
イエス自身が未来です。
イエスの復活を信じるこことは、未来が絶望の向こう側にある、ということを何度も心によみがえらせること、そして苦しむ者と共に歩む使命を負うことなのです。
南小倉バプテスト教会は2017年に信仰告白を新たに定めました。そして、網の教会を目指すと表明しました。一人一人の傷や絶望がつながりあって、希望の網となる。そんな教会を、イエスを信じて形成していくとの決意を表しました。わたしたちは、ペテロと共に、イエスによっ て祈られて、この歩みへと招かれ促されているのです。
イエスが未来です。 悲しみ苦しみ、絶望を負って生きるわたしたち、みんな、そしてこの世界の、未来です。
信じて、未来へと歩みだしていきましょう。
(記)会計担当U.N.
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