2023年5月第1週の一言 タンゴの節句、復活!

タンゴの節句、復活!

コロナ禍での長い中断と、そしてこの1年かけての復活への歩みを経て。トリオ・ロス・ファンダンゴスとダンサー・ケンジ&リリアナ、そして昨年から仲間に加わったマーシー&マギと共に。

5月3日:糸島「いとの森の歯科室」、5月4日:福岡「大名MKホール」、5月5日:門司港「三宜楼」の三会場で、5月4日はみんなが踊るミロンガでの生演奏とダンスデモンストレーションも行い、計4公演。
とにかく楽しんでもらいたい、一緒に楽しみたい、そんな思いで。演奏もダンスも、歌もトークも。初日、2日目にはショウの中でタンゴミニレッスン、最終日には景品付きタンゴクイズ大会も。

初日、1曲目が始まった瞬間、身体全体が幸せに包まれ浮かび上がるような感覚になりました。2日目は響きの良い小さなホールがものすごい熱気に包まれました。そして最終日は金屏風を背にした舞台から見える、畳の大広間を埋めた皆さんの、心から嬉しそうな顔、顔、顔。

4年ぶりです。待っていたのです。でもそれは演奏者やダンサー、スタッフだけではなく、おいでくださった皆さんも同じでした。みんな集まって、一緒に楽しみたかったのです。復活したのはタンゴの節句だけでなく、閉ざされ続けた日々の中、開かれ、解き放たれ、つながりあうことを待ち望んでいた、人間の喜びでした。

タンゴの節句は第20回目にしてこれまで以上に自由でダイナミックなものになりました。20以上の演奏曲ごとに変化するシーン。それどころか一曲の中でさえ、あらゆる感情が交錯し、観る者を揺さぶるのでした。

それはさながら泣いたり笑ったり、色々ある人生の記憶を次々に映し出す走馬灯のよう。みんながあんなに喜んだのは、それぞれのいのちの歩みそのものがそこに投影されたからかもしれません。それは人生への祝福だったはずです。

以下、プログラムに掲載したご挨拶です。


1999年春、アコーディオンいわつなおこ、ピアノ秋元多恵子、ヴァイオリン谷本仰の3人はトリオ・ロス・ファンダンゴスを結成。2002年春、世界的に活躍してきたタンゴダンサー、ケンジ&リリアナと共に大1回目の「タンゴの節句」を開催しました。

タンゴの生演奏と、目の前で繰り広げられるダンスが一体となって客席を巻き込むタンゴ相は大好評を博し、福岡、北九州、大分、諫早、宮崎、熊本、下関、広島にも広がり、各地でみんな首を長くして待ってくださるかけがえのない毎春恒例イベントとなりました。

しかし19回目を迎えるはずだった2020年春、新型コロナパンデミックの影響でタンゴの節句中止。翌年も開催はできませんでした。

2022年春、タンゴの節句開催見送りが決まっていた5月、ケンジ&リリアナは東京を拠点に人気急上昇中のタンゴダンサー、マーシ―&マギを伴って突如九州にやってきました。
「とにかく会いたい。遊びに行く、それだけ。」そう言いながら、彼らのスーツケースにはタンゴショウのための衣装が詰め込まれていました。

急遽、イラストレーター黒田征太郎さんの門司港アトリエ2階の小さなホールを借りて、3年ぶりのタンゴの節句ライブ、そいsて1回目の大火の直後の旦過市場、大學堂で復興支援ライブ開催。さらに昨年暮れにはマーシー&マギが今度は東京で「タンゴの節句 en Tokio」開催。

そしてついに2023年5月、糸島、福岡、門司港の3公演が実現することになりました。コロナの中、ケンジ&リリアナ、マーシー&マギに励まされ後押しされてのこの1年かけての復活。昨年の小さな、でもうれしいタンゴの節句ライブ、そしてそれと連動した「タンゴの節句エントキオ」を第19回と数えるなら、今回がついに第20回目の記念すべきタンゴの節句なのです。

さあ、トリオ・ロス・ファンダンゴスとケンジ&リリアナ、そしてマーシー&マギによる楽しさ満載のタンゴショウ「タンゴの節句」の始まり、始まり!心行くまでお楽しみください。拍手はひとつ、大きめに!!

(記)会計担当 U.N(2023年5月7日の週報より転載)


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